Cookie（クッキー）とは何かご存知でしょうか？
Webサイトでよく目にするCookieという言葉、どのようなもの何か、その意味や使用目的などをちゃんと理解できているでしょうか？
今回はそのCookieについてその仕組や、使用用途、そして今注目されている規制などについても見ていきたいと思います。
Cookie（クッキー）とは？
Cookie（クッキー）とは、あなたが利用するPCやスマホなどの端末やWebブラウザに一時的に保存される情報やその仕組みのことを言います。
Cookieは、ユーザーのIDやパスワード、メールアドレス、ユーザーの訪問履歴などを保存します。それらのデータはWebサーバー側に保存され、ユーザーがWebサイトを再訪問した時などに使用されたりします。
Cookieはどのような時に使われている？
それでは、Cookieはどういった時に使われているのでしょうか？
Cookieは先程のような情報を保存し、Webサイトをより便利なものにしてくれます。
Cookieがあるおかげで、Webサイトやスマホで、ログイン時にID・パスワードなどを毎回入力する必要などががなくなります。
その他にも、ショッピングサイトなどで、買い物途中に一旦サイトをログアウトしたとしても、カートには買い物途中の商品が入ったままであったり、商品の閲覧履歴などが見れたりするのはCookieのおかげであったりします。
さらにはユーザーの行動解析などにもCookieは大変活用されています。
Cookieの有効期限とは？
Cookieには有効期限というものが存在します。
技術的な話となりますが、基本的にCookieは有効期限を設定していないと、ブラウザを閉じた段階で消えてしまいます。
Cookieの有効期限は、サービス提供側で個々に設定されています。
Cookieは無効・削除できる
Cookieはブラウザによって、有効・無効を設定できます。
以下はGoogleChromeの例ですが、Cookieは有効・無効、削除できます。
以下のようにブラウザで削除することができます。
Cookieは2種類ある
Cookieは発行元のドメインにより次の2種類が存在します。
| Cookieの種類 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| ファーストパーティーCookie | ユーザーがリクエストを送ったドメイン元から直接発行されるCookie | ECサイトなどで、ログイン状態やショッピングカート内の状態を保持するために使用する |
| サードパーティーCookie | ユーザーがリクエストを送ったドメイン元以外で発行されるCookie | 広告サービス、アクセス解析ツール、効果測定ツールなど |
最近では、サードパーティCookieはブラウザの仕様によりブロックされることが多くなってきました。
それに比べファーストパーティCookieはユーザーにブロックされにくいといった傾向があります。
GoogleアナリティクスのCookieはファーストパーティCookieであり、ユニバーサルアナリティクスのタグを用いることで複数ドメインをまたいだユーザーの訪問なども計測することが可能です。
Cookieの注意点と規制について
Cookieはユーザー側で有効・無効・削除が自由に行えます。共有パソコンなどを使っている場合は必ず削除したほうがいいでしょう。
最近ではGDPRもあり、Cookieの扱いについては規制が強くなってきました。
ユーザー側・サービス提供側、双方でCookieの扱いについてはある程度の知識が求められます。
同じようなものにウェブストレージがある
Cookieはユーザー側で受け入れ設定を自由にできるため、サービス提供側や、データ解析側では信頼性に欠けます。
そのため、昨今ではHTML5で導入されたウェブストレージ（Web Storage）が注目されるようになってきました。
ウェブストレージはCookieと同じような扱いになりますが、保存容量が大きく、有効期限が無いのが特徴です。
まとめ
Cookieは便利なものですが、扱うデータには個人的な情報も含まれるため、注意が必要です。ユーザー側では定期的なCookieの削除を行うことで、個人データの漏洩の危険性を回避することができます。
サービス提供側では、扱うデータによってCookieなのか、ウェブストレージなのかの使い分けを考える必要があり、さらにこれら個人データの扱いについて、ユーザーに明記・説明する必要も今後出てくるかと思います。
いずれにせよ発展途中の技術や情報であり、今後の動向に注視していく必要があります。よければご参考にしてください。
