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ペルソナ分析とは?ちゃんとできてる?普遍的なターゲティングの手法

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ペルソナ分析をご存じでしょうか。ターゲティング手法としてペルソナ分析を行っている企業も多いのではないでしょうか。Web制作でもペルソナ分析は必ず行います。

しかし、実際にペルソナ分析を行っていても、正しく分析ができているとは言えないケースも多々あります。

今回は、そんなペルソナ分析について、ペルソナ分析とはなにか?正しいペルソナ分析の方法は?について見ていきたいと思います。

ペルソナ分析とは

ペルソナ分析とは、あなたの商品やサービスを利用する「代表的なユーザー像」を設定する手法になります。

「ペルソナ」と呼ばれるユーザー像を、年齢、家族、居住地、職業、年収、ライフスタイルなどの観点から、商品やサービスの利用ユーザー像を構築します。

架空の設定ではありますが、実際に商品やサービスを利用するユーザーを想像し、本当にその人物が存在するかのようにリアルに人物像を作り込むようにします。

なぜペルソナ分析を行うのか?

なぜペルソナ分析を行うのかと言えば、実際の商品・サービスを利用するユーザー像を構築することで、ユーザーの立場になって、その商品・サービスを見ることができます。ユーザーの立場に立つことで商品やサービスについて客観視することもでき、どうやったらユーザーに選ばれる商品やサービスになるのか?について深く考えることができます。

ターゲットとペルソナの違いは?

言葉の使用用途としては、ターゲットもペルソナもほとんど同じ意味でビジネスでは使われます。

ターゲットは、とことん絞り込んで狙ったものであり、かつ、ユーザー個人とは限りません。しかし、ペルソナは商品やサービスを利用する「代表的なユーザー像」を作るところが特徴です。さらに、ペルソナ分析は「理想のユーザー像を設定する」という目的もあります。

ペルソナ分析の方法

ペルソナ分析を行うには、まず商品・サービスの利用ユーザーの声を拾う、ユーザーの属性・居住地などを調べるなどして、ユーザー像を細かく設定していきます。

ユーザーの声を拾う方法は、リアルビジネスであれば実際の商品・サービスの感想・レビューなどアンケートを集めて参考にします。

Q&Aサイトでユーザーの属性・悩み・ニーズなどを調べる

また、以下のようなQ&Aサイトで検索を行うことで、ペルソナとなる人物の実際の属性・悩み・ニーズ・行動などを知ることができます。

Q&Aサイトはたくさんあるので、実際のユーザーが利用するだろうQ&Aサイト、もしくはカテゴリで検索を行うようにします。

以下有名で大まかなカテゴリを網羅したQ&Aサイトになります。

かつてはYahoo知恵袋がターゲティングやペルソナ分析によく使われていましたが、別のQ&Aサイトの台頭もあり、最近ではあまり勢いを感じなくなってきました。

これらQ&Aサイトで、ユーザーの悩みのスレッドを見たり、場合によっては自分でスレッドを立てて質問をしてみましょう。

Q&Aサイト検索での注意点

Q&Aサイトも多様化しているため、専門的な分野は専門的なQ&Aサイトで検索を行ったほうがいいでしょう。

また、ペルソナ分析ではユーザーの「今」を知ることが大切です。

Q&Aサイト検索で注目すべきなのが、投稿日時であり、あまりにも古いスレッドの内容は参考にすべきではありません。

さらに、同じQ&Aサイトユーザーが同じ回答内容で多数コピペ回答している場合もあります。そういったQ&Aサイトユーザの回答はあまり参考にならない場合があるので注意が必要です。

また、「釣り質問」のような、意図して回答を多くもらおうと話を盛っている質問者も多くいるため、内容の見極めが大切です。

ペルソナ分析の例

では実際のペルソナ分析の例について見ていきましょう。

以下のようにユーザー像を細かく設定します。

ここではとある主婦向けの家事を助けるWebサービスを利用してもらう仮定でペルソナ分析の例として見ていきます。

名前ペルソナ 花子
性別女性
年齢38歳
居住地横浜市
職業スーパーのレジ打ち(パート)、主婦業(夫の扶養)
勤務時間週3日〜 10時〜15時まで勤務
家族構成夫方の父(72)・母(62)、夫(38)、息子長男(8)息子次男(7)娘(3)
勤務先住所相鉄線二俣川駅周辺
年収100万円内
世帯年収960万
趣味嗜好女友達と行くカフェが好き、独身時代はバレーを行っていた
性格・思考・行動几帳面で、物事についてよく考えて行動をするタイプ。
パートの合間に家事をテキパキとこなしている。
家計についてはすべてを把握しており、家庭内で一番決済権を持っている。夫の買い物で自分が無駄だと思ったものは認めないが、自分の買い物についてはあまりうるさく言われたくないと思っている。両親の資産はあまり望めないため、貯蓄を計画的にしており、資産運用で子どもたちの学費・老後資金を増やしたいと思っている。
現在抱えている悩みパートと家事の両立で忙しく、自分の時間がないと思っている。時間を作るための効率的な方法やサービスを探している。自分の時間を増やして、将来の資産運用の勉強と趣味のバレーの時間を作りたいと思っている。
将来への不安感が強く、具体的には夫方両親の介護の心配、子供達の学費について不安を抱いている。
情報収集の手段家事の合間に見るニュース、スマホのニュースアプリ、スマホでのネット検索、夜にはパソコンでネット検索も
情報収集時間帯パート退勤後の時間帯にスマホでニュースアプリやちょっとしたネット検索と、夜、子ども達の就寝後にパソコンを使ってネットサーフィンとネットショッピングサイトを閲覧
サービスを利用する理由・背景父方の介護の不安と、現在の家事育児で時間がないため、少しでも時間を作り、将来への投資と自分磨きをしたいと思っている。特に日常生活・家事の効率化をできるサービスを探してネット検索を行っていて本サービスを検索で発見した。
サービス利用の決済権自分自身。家事に関することはすべて一任されており、夫にサービスの利用についての話しはするが、自分が良いと思ったものなら軽く反対されたくらいでは押し切る傾向がある。

ペルソナ分析は、ターゲティングはもちろん、商品やサービスの内容についても改めて見直すきっかけにもなります。

間違えないで!ペルソナ分析の注意点

ペルソナ分析ですが、注意しなければいけない点がいくつかあります。

ここでは注意しなければいけない点について見ていきましょう。

注意点1:主観に偏りすぎたペルソナ分析をしてはならない

ペルソナ分析は「主観」に偏りすぎてはいけません。

「このサービスを利用するユーザーは、きっとこうだろう」といった主観でのペルソナ分析は間違いでは無いにしても、的を得ていないとも言えます。

ペルソナ分析はあくまで仮設でのユーザー像を作成するので、いくらかは主観を入れ混ぜる必要があります。しかし、「主観」から入ったペルソナで、サービス・商品制作を進めていると後々ペルソナ分析の軸が外れていたことに気づいた時に、修正が効かなくなる可能性があります。

注意点2:ペルソナは時代によって様変わりする

とにかくしっかりとリサーチをかけてペルソナ分析を行う必要があるのですが、ベテランのマーケッターほど、固定観念でミスを起こしてしまいやすくなります。

なぜなら過去の経験や成功体験があるからです。成功してきたマーケッターほど、過去の論理を変えたがらない人が多いのも事実です。

しかし、時代は大きく様変わりしています。ユーザーのニーズ・利用するシーンなどは日々変わっており、過去の論理は通用しないと考えたほうが良いと言えます。

注意点3:あまりにも限定的なペルソナにしない

ターゲティングはとにかく絞り込む、ペルソナはとにかく詳細に、というのがビジネスの決まりのような感じもしますが、あまりにも限定的なペルソナ像を構築してしまうと逆にエッジが効きすぎてしまい、そもそもの商品・サービスのターゲットユーザーの範囲から逸脱してしまう可能性があります。

そのためにも、複数のペルソナ像を作成するのが良いでしょう。

ペルソナ分析まとめ

ペルソナ分析は、常にお客様・ユーザーの「今」を知る必要があります。
ユーザーの「今」を知るには、まずは固定観念も取り払い、多数の意見を受け入れる必要があります。

よければご参考にしてみてください

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