直帰率はご存知でしょうか。
Webサイトの改善では直帰率の改善が必要になります。直帰率の高いページは、単純にユーザーを逃す問題性のあるページと考えられることが多いです。そんな直帰率について、平均はどのくらいなのか?計算方法は?離脱率との違いはなんなの?といった点について解説していきたいと思います。
直帰率とは?
直帰率とは、直帰数(Webサイトの入り口となったページだけを閲覧して、他のページには遷移せずに離脱したセッション数)の割合のことを言います。
直帰率の計算方法
直帰率はサイト全体とページごとで計算を行います。
ページごとの直帰率の計算方法
ページごとの直帰率の計算方法は以下です。
- ページごとの直帰率計算方法
ページごとの直帰率(%)=(ページで直帰した数÷閲覧開始数)×100
該当のページがランディングページであった場合で、セッション数(閲覧開始数)のうち、そのページで直帰した数の割合で求めます。
注意点として、該当ページの閲覧が含まれるセッション数ではないという点があります。
サイト全体の直帰率の計算方法
サイト全体の直帰率の計算方法は以下になります。
- サイト全体の直帰率計算方法
サイト全体の直帰率(%)=(直帰数÷セッション数)×100
直帰率はどのくらいが平均なのか?
まず重要なことに、直帰率が高いからと言って、そのページの内容にユーザーが満足していないとは断定できません。もちろんそのページの内容のみで、ユーザーの求めている情報がまとまっていれば、当然そのページのみで離脱すると考えられるからです。それでも直帰率が高いのかどうか気になりますよね。
それではどのくらいが高いと言えるのかについて見ていきましょう。
直帰率の平均は大体58%前後
直帰率の平均は業種によって異なりますが、50〜65%が多く58%前後くらいと言えます。
出典:Brafton 2017 Content Marketing Benchmark Report
BtoBだと61.04%、BtoCだと54.24%となっています。
業界別だと以下になります。
金融系が53%、病院ヘルスケア系が54.96%、医療・医薬品系が55.33%、不動産が57.47%、コンピュータ・ソフトウェア系が60.76%、ヘルス・フィットネス系が63%、IT系サービスが64.21%、経営コンサルティングが67.49%となっています。
業種により、60%以上は改善の余地あり
業種によりますが、60%以上の直帰率となっている場合は、改善の余地がありそうです。
直帰率と離脱率の違いは?
直帰率と似た言葉に「離脱率」というものがあります。
離脱率とは、該当ページが閲覧開始された回数のうち、どのくらいの割合で離脱されたかを表す指標となります。
覚え方としては、
直帰率 =「セッション」
離脱率 =「ページビュー」
といった感じになります。
直帰率のまとめ
直帰率については、改善が必要である場合と必要でない場合があります。直帰率が高いからと言って改善しなければいけないわけではなく、あくまでユーザーのニーズとコンテンツ次第であるということです。
直帰率が高くても上位表示されているコンテンツの場合は、ユーザーが満足するコンテンツである場合が多く、無理して直帰率を改善しようと考える必要はありません。
よろしければご参考にしてください。