マクロとミクロ、マクロ解析とミクロ解析、このような言葉、聞いたことありますよね。マクロとミクロの視点については理解ある方多いと思いますが、今回はWeb解析の目線でマクロ解析とミクロ解析について見ていきたいと思います。
マクロとミクロとは?
マクロとミクロはそのまま言えば、マクロは大きいもの・巨視、ミクロは小さいもの・微小となります。
ビジネスの世界ではよく使われるマクロとミクロですが、単純に大きさ・小ささではありません。
具体と抽象
ビジネスでのミクロとマクロは「具体的」か「抽象的」か、といった意味合いで使われることがほとんどです。
たとえばマクロ視点といえば、経済全体・市場全体・国、など広範囲の視点となり、ミクロ視点といえば、マクロの中の一要素、企業・個人・地域などとなります。
ではWeb解析の分野でのマクロ解析とミクロ解析は何かを見ていきましょう。
マクロ解析、ミクロ解析とは?
Web解析でのマクロ解析とは、Webサイト全体を見渡した量的調査(サイト全体のトラフィック・ユーザー傾向の調査)のことを言います。
ミクロ解析は、そのWebサイト上で行動をしたユーザー視点で質的調査(閲覧経路・ニーズ・心理状態の調査)のことを言います。
出所:ウェブ解析士用語集
マクロ解析
macro analysis。ウェブサイト全体のデータを元に、トラフィックやユーザの傾向を把握すること。
ミクロ解析
micro analysis。個別のユーザや組織に焦点をあて、そのユーザ(組織)の閲覧経路からニーズや心理状態を読み取ること。
Webサイトのマクロ解析で用いる指標
Webサイトでのマクロ解析指標としては、主に
- セッション数
- PV(ページビュー)数
- ユーザー数
- 直帰率
- CVR(コンバージョン率)
- 平均滞在時間
などを用いて解析を行います。
Webサイトのミクロ解析で用いる指標
Webサイトのミクロ解析で用いる指標としては、
- ユーザー閲覧経路
- 訪問頻度
- セッション
- 利用日時
- ユーザー地域
などになります。
マクロ解析・ミクロ解析ツール
マクロ解析については、先程の指標をGoogleアナリティクスなどで数値で調査を行います。
ではミクロ解析ではどのようなツールを使えばいいのでしょうか。
実はミクロ解析でもGoogleアナリティクスを使用することが可能です。
具体的にはGoogleアナリティクスのユーザーエクスプローラーレポートという機能になります。
Googleアナリティクスのユーザーエクスプローラでは主に以下のようなことがわかります。
- ユーザーの過去訪問データ
- ユーザーの情報(ID、閲覧デバイス、プラットフォーム、アクセス日時等)
- セッション単位でユーザー個別の行動
上記を用いることでWebサイトのミクロ解析を行うことができます。
有料ツールもおすすめ
Googleアナリティクスのユーザーエクスプローラはミクロ解析機能の制限があるため、別で有料のツールを使用してみるのも良いでしょう。
代表的なものとしては以下のものがあります。
有料ツールを用いることで、基本分析はもちろん、より詳細な計測を行うことが可能です。
よければご参考にしてください。