アドフラウド以外にも広告配信で注意しなければいけないものに、ブランドリクス(ブランドセーフティー)とビューアビリティというものがあります。
今回はそのブランドリスクとビューアビリティの説明と、日本国内の状況について見ていきたいと思います。
アドフラウドについては以下をご覧ください。
ブランドリスク(ブランドセーフティー)とは?
ブランドリスクとは、広告配信によってブランド毀損につながる事象のことを言います。
アダルトコンテンツや、暴力的な表現のサイト、ヘイトスピーチなど、これらのサイトへ広告が配信されてしまうことでブランド毀損のリスクがあります。
基本的にこれらのサイトへの広告というのは制限されていますが、アドフラウドによって、意図しない配信が行われてしまう可能性があります。
ビューアビリティとは?
ビューアビリティとは、インターネット広告が、ユーザーにとって認識される状態にあるかどうか、または、それらを確保するための動き、を表す指標です。
指標のとしては、広告の面積の50%以上が1秒以上インプレッションされているかどうかで判断します。
同じような言葉で、ビューアブルインプレッション、というものがあります。
意味は同じになります。
広告は配信・表示されたとしても、それが何らかの事象でユーザーの目に入らなければ広告効果は得られません。
その場合、インプレッションベース(CPM)で広告出稿をしている場合、古い仕組みでは、アドフラウドで広告を見えないようにされていたとしても、それを1インプレッションとしてカウントしてしまう場合があります。
そのため、広告がちゃんとユーザーに視認される状態にあるかどうかの確認が大切になります。
日本国内のインターネット広告状況
日本国内のインターネット広告でのブランドリスク、ビューアビリティ、アドフラウドの状況は以下のような感じになっています。
出所:Integral Ad Science
IASがアドフラウド、ブランドセーフティ、ビューアビリティに関する最新の調査レポートを発表
日本国内のブランドリスクの状況
日本国内のビューアビリティの状況
ビューアビリティは以前と比べ、とても改善されたと言われています。いまだに他の先進国(60%以上)に比べ日本は低いようですが、この数値はどんどん改善されていくと思います。
日本国内のアドフラウドの状況
アドフラウドの状況は、対策しているかしていないかで数値に大きな差があります。対策については、対策ツールなどを導入しているDSP事業者などを利用することで数値を改善することができます。
まとめ
如何でしたでしょうか。
配信方法により、広告主や代理店側で直接改善や対策を行うことは難しい面もありますが、DSP事業者の選定などでこれらリスクを下げることができます。
アドフラウドは年々規模も大きくなり、手口も巧妙化しています。
アドフラウドなどの対策には、広告主側や代理店側も積極的に情報提供を行い、改善を目指す必要があります。
よろしければご参考にしてください。