DECAXという言葉をご存知でしょうか?AIDMAやAISAS、AISCEASという言葉を知っている方も多いと思いますが、DECAXはそれらと同じ消費者行動モデルの一つになります。
今回はそんなDECAXモデルとはどんなモデルなのか?について見ていきたいと思います。
DECAXモデルとは?
DECAXとは、SNSの活用なども視野にいれたコンテンツマーケティング時代の消費者行動モデルになります。
「Discovery(発見)」→「Engagement(関係構築)」→「Check(確認)」→「Action(購買・行動)」→「eXperience(体験と共有)」の文字を取ったものになります。
DECAXモデルは電通デジタルさんの内藤敦之さんにより考案・提唱されました。
DECAXの読み方
DECAXの読み方ですが、DECAX(デキャックス)と読みます。
以前の消費者行動モデルとの違い
以前の消費者行動モデルでは以下のようなものがあり、それぞれユーザーの行動・時代に合わせて新しいものが生まれてきました。
消費者行動モデル | 内容 |
---|---|
AIDMA(アイドマ) | マスメディアを軸にした消費者行動モデル |
AISAS(アイサス) | インターネット検索を軸にした消費者行動モデル |
AISCEAS(アイシーズ・アイセアス) | インターネットレビューなどネット検索からの比較検討を軸にした消費者行動モデル |
SIPS(シップス) | ソーシャルメディアを軸にした消費者行動モデル |
DECAX(デキャックス) | SNSも視野に入れたコンテンツマーケティングを軸にした消費者行動モデル |
消費者行動モデルはどれが古いとかはありません。商品やサービス、マーケティング施策によってはそれぞれ別の消費者行動モデルのほうが適している場合もあるでしょう。
DECAXの特徴
DECAXの特徴としては、コンテンツマーケティングを軸にした、消費者側からのアクションをきっかけとするプル型の消費者行動モデルだということです。
Discovery(発見)
ユーザーが何らかに関心を持ち、検索を行い発見するか、SNSなどで何らかに興味を持った段階になります。
これまでのAIDMAやAISASなどでは、まずは企業側が何かしらアクションを起こしユーザーの注意・興味を意図的に引き起こすプッシュ型のものでしたらが、DECAXではまずはユーザー自身に行動を起こしてもらうことから始まります。
Engagement(関係構築)
発見された情報をきっかけに、ユーザーと関係を構築していく段階になります。
たとえば、ブログなどのオウンドメディア、Youtube、メルマガ、TwitterなどのSNS、LINEなどを通じて複数回に渡りユーザーと触れ合い関係を構築していきます。
ここでは最初の「ユーザーからの発見」を無駄にしないためにも、ユーザーが興味のある情報などの積極的な配信を行い関係を長く構築させることを目指します。
Check(確認)
ユーザーと関係を構築してきたとしても、そのまま商品やサービスの購入に至るとは限りません。ユーザーは興味のある商品やサービスについて、チェックを行い、本当に自分にとって良い商品やサービスなどかを確認します。
Action(購買・行動)
確認後、商品・サービスの購買を行います。
ここでは必ずしも購買に限らず、商品やサービスを手にとった段階のことも含めます。
eXperience(体験と共有)
商品やサービスを購入・利用し、商品の体験を共有する段階です。商品やサービスをただ売って終わるのではなく、継続して購入・利用したいと思ってもらえるような取り組みが重要となります。
よければご参考にしてみてください。