ビジネスでは必ず使う言葉に、KPIやKGIといった言葉がありますよね。その意味についてちゃんと理解することで適切な目標設定ができます。
今回はそれらKPI、KGI、KSFやOKRの違いとそれら指標からの目標設定方法について考えていきたいと思います。
上司さん
ねえねえ田中くん
KPIとかKGIとか、KSFとか、そういう言葉、意味不明だよ
田中くん
でもビジネスでは必要不可欠な用語です
会議でもよく使ってますし…
上司さん
KFCなら知ってるんだけどねぇ〜
田中くん
KFC?KFCってなんですか?
上司さん
知らないの〜?
ケンタッキーフライドチキンだよ
田中くん
…….
KGI(重要目標達成指標)とは?
KGIとは「Key Goal Indicator」の略で、重要目標達成指標と言う意味になります。
企業、チームなどが何かの目標に向かって行動していた時に、その目標がどのくらい達成されているかどうかを推し量るための指標となります。
たとえば、アパレルショップが「来月は売上100万アップ」を目標として行動した場合、どのくらい達成されたのかの達成度を示すのに使われます。
KPI(重要業績評価指標)とは?
KPIとは「Key Performance Indicator」の略で、重要業績評価指標と言う意味になります。
KGIが最終的な目標達成度合いであるのに対して、KPIは最終目標(KGI)を達成するために、何が必要で何をどれだけすれば良いのか、といったプロセスの到達度合いを示す指標となります。KPI設定はビジネスの目標達成のために必要不可欠です。
KPIは事業の目的についてそれぞれ、成果につながるようにKPI設定を行う必要があります。
たとえば、先程の例でアパレルショップが「3ヶ月後は月売上100万アップ」を目標として行動した場合、その100万アップをどのようにして達成させたかの行動達成度合いを示す指標になります。
KSF(成功要因)とは?
KSFとは、「Key Success Factor」の略で、主要成功要因という意味になります。
KGIの達成のためには、何が重要で何が必要不可欠かを、環境や競合から考え特定した要素になります。それがKSFです。
KSFが明確ではないと、KPIも設定がおかしくなりがちです。
KPIとKGIの考え方について
以下の図がよく説明で用いられます。
KGIは最終目標なのに対して、KPIはKGIを達成するために細分化した目標指標となります。
KPIを決める時の注意点
事業の業種にもよりますが、ほとんどの事業で複数目標があるかと思います。
複数の目的に合わせたKPI設定が大切
たとえば、ただ売上を上げるためだけにKPIを設定しても、別の目標である、「商品のブランド価値向上」といった目標を妨げてしまう場合もあります。
つまりそれぞれの目標KGIを考え、KPIの策定が大切です。
ブランド価値を上げたいという目標があった場合、安売りのような薄利多売では商品価値は上がりません。一緒に「売上を100万上げる」といった別のKGIがあった場合、商品を安売りするのではなく、逆に単価を上げて売れる方法を考える必要があると分かります。
高すぎるKGIを設定してしまっている
高い目標は悪くありませんが、目標が具体的かつ逆算で考えることが大切です。
逆算して、さすがに無茶だ、、と思ったKGIではKPIも破綻します。
Webマーケティングの場合、サイトモデル別のKPI設定を理解する
Webマーケティングの場合、Webサイトの種類により定めるべきKPIは異なります。どのようなKPIを設定するべきかをしっかりと理解することが大切です。
サイトモデル別のKPI設定例は以下をご参考ください。
正しいKPI設定のために、まずはKSFを考えてみる
先程の例のように、「売上を上げる」と「ブランド価値上昇」といったKGIがある場合、「商品価値・顧客満足度を高めることが大切」というKSFが見えてきます。
これらは環境や競合を見て、何が成功要因なのかを分析して考えてみます。
上司さん
ふーん。
僕もよくケンタッキーのこと考えながら、仕事の目標とか考えてるよ。
田中くん
そ、そうですか….
OKR(目標と成果)とは?
最近ではOKRという目標設定も使われています。GoogleやFacebookなどがこの指標を採用しています。
OKRとは「Objectives and Key Results」の略で、先に、会社などの組織全体の目標を設定し、その目標達成につながる主な成果を設定します。
会社・組織全体の方針を定めてそこから何が必要かを考えて細分化していくので、方向性が一貫して統一されます。そのためKGIやKPIよりも設定ミスが発生しにくい印象です。
OKRは達成率が60〜70%でも成功
KGIが100%の達成率で判断するのに対して、OKRは60〜70%で成功と判断します。
個人が日々の目標、課題を意識して達成していくことで、結果、組織全体の目標が達成される
KGI、KPIだと、組織の目標と個人の目標をリンクさせずらい場合がありますが、OKRだと、組織全体で目標を可視化させ、さらに、個人目標を連動させることで、個人の課題を解決することで組織全体の目標が達成されると意識させることができます。結果、コミュニケーションや信頼関係の向上が望めます。
KPI、KGI、KSF、OKRのまとめ
よく使われる言葉達ですが、それぞれ業種により設定方針が違います。
自分の目指すあり方、事業への方針を明確に定めてそこから細分化してみましょう。