ヒックの法則というものを聞いたことがあるでしょうか?今回はWebマーケティングで重要な考え方となる「ヒック」の法則について見ていきたいと思います。
上司さん
田中くん、昨日ドン・キホーテに行ったんだけど、品数多くて凄かったよ。
田中くん
ドンキは品数豊富ですよね。
上司さん
そこでさ、今作っている建築会社のHPでも、もっと建築プランを増やしてみたら良いと思うんだよね。
田中くん
プランを増やす、、ですか?
上司さん
そうそう、「一畳ワンルーム」から、「10LDKKK」とかまで幅広くプランをHPに書いてさあ
田中くん
いろんな意味で難しそうですね、、
ヒックの法則(ヒック・ハイマンの法則)とは
ヒックの法則とは、与えられた選択肢の数が人間の意思決定の時間に影響するという法則です。
ヒックの法則(Hick’s law)あるいはヒック・ハイマンの法則(Hick–Hyman law)とは、選択肢の数と人の意思決定にかかる時間の関係において、選択肢の数が増えると意思決定にかかる時間も対数的に長くなるという心理学的な法則のこと。1951年にイギリスの心理学者ウィリアム・ヒック(William Edmund Hick)が提唱し、その後アメリカの心理学者レイ・ハイマン(Ray Hyman)が発展させ、この2人の名前にちなんで名付けられた。
刺激の数と任意の刺激に対する人の反応時間の関係において、刺激の数が多いほど人はどの刺激に接するかを決定するのに時間を要するというものである。選択肢が多ければ判断に時間を要し、意図しない思考を与えてしまう。選択肢の数と時間の関係は対数的であり、選択肢の数が2倍になっても意思決定にかかる時間は2倍にはならず、選択肢が増えるにつれて要する時間の増加は小さくなっていく。
人は選択肢が多いと選べない
例えば、料理店でメニューが多すぎて何を選べば良いか迷ってしまう、なんて人もいるのではないでしょうか?
品数豊富なお店は、豊富な商品数がメリットでもありますが、その反面ユーザーを迷わせることにもなります。
実店舗の場合、視野に入る情報量がWebよりはるかに多いため、品数が豊富なほうが良いことが多いかもしれませんが、Webに限っては品数が多すぎることがデメリットになることがあります。
Webサイトでは品数が多すぎるのはデメリットになる場合も
まず、Webサイトではひと目で視認できる範囲が限られています。
スマホの場合であれば、一画面で表示できる商品数などはごくわずかであり、もし文字だけしか記載されていないなどの場合、ユーザーは「何がなんだか分からない、、」といった状態に陥ってしまいがちです。
情報を整理することが大事
Webサイトで商品やサービスを紹介する時は、情報を整理することがとても大切です。
たとえば、水道トラブル修理のサイトなどの場合、トラブルの種類によって料金や条件が変わると思います。
トイレのトラブルや、水道の凍結による破裂、お風呂の故障、などなど、トラブルごとにユーザーにわかりやすいように情報を伝える必要があります。
商品・サービスについては適切にカテゴリを分けることが重要です。
特にカテゴリ分けについてはSEOにも影響してくるため、Webサイトを作る前にしっかりと商品・サービスの情報をカテゴリ分けするなどして整理しておくことが重要になります。
メインの商品・サービスに絞って伝える
Webの場合、1ページですべての商品・サービスを伝えるのは難しいことが多いです。
選択肢が多すぎるとユーザーは何が良いのか迷ってしまいます。
まずはヒックの法則に則ってメインの商品・サービスのみに絞って案内し、詳細やその他商品・サービスについては別ページなどで案内するなどが良い場合が多いです。
多すぎる選択肢はユーザーを不安にさせる
Webサイトで多すぎる選択肢はユーザーを不安にさせることがあります。
「もっと良い選択肢があるのではないだろうか」と探し回っているうちに、他のサイトも見てみよう、となってしまうことがあります。
さらに選択肢が多すぎると、一つひとつの特徴も薄くなりがちです。
それであれば、メインの商材をしぼって、その商材について深堀りする形でユーザーに勧めたほうがユーザーにとってわかりやすく迷いも少ないです。