セッション数とPV数の違いについてしっかりと理解できているでしょうか。さらには似たような言葉で、訪問数やビジット数、アクセス数、ユーザー数などがあります。これらの言葉はWebマーケティングで最も使う頻度の多い言葉であり、しっかりとした違いの理解が必要です。
今回はこれら言葉の意味と違いについて見ていきたいと思います。
セッション数とは
そもそもセッションとは、Webサイトにアクセスしたユーザーが、サイト内閲覧から回遊、そして離脱するまでの一連の行動のことを言います。
セッション数とはそれらの数をカウントしたものなり、「訪問数」「ビジット数」「訪問回数」とも言います。
訪問数、セッション数、どちらの言葉も使われるため、それぞれ別の意味があるのかと思うかもしれませんが、意味は全く同じであり違いはありません。
セッション数を理解するためには、まずはセッションの定義を理解する必要があります。
セッションの定義の理解
セッション数には、以下のような定義があります。
時間による定義
- 時間期限切れ(操作が行われない状態で30分)
- 午前0時(日付が変わる際)
キャンペーン
- キャンペーン経由でWebサイトにアクセスし、別のキャンペーン経由で再びサイトに戻ってきた場合
つまり大まかに言って、時間によってセッションが終了したと判断する場合と、キャンペーンなどの特殊な状態のWebページの切り替わりでセッション終了と判断する場合とがあります。
ユーザーは 1 人で複数のセッションを開始できます。複数のセッションは同じ日に起こることもあれば、数日、数週間、または数か月という期間で起こることもあります。1 回のセッションが終了した時点で、次の新しいセッションを開始することが可能です。
セッションは一人のユーザーが複数セッションを開始することがあります。そのためセッション数とユーザー数は意味が異なります。
一人のユニークユーザーが一日のうち、朝と夜2回づつWebサイトを訪問した場合、UU数は1ですが、セッション数は2となります。
セッション数は、実際のユーザーの行動とWebサイトの計測が一致しないことが多いことが特徴です。
基本的にはセッションの定義はどの計測ツールでも何も操作しない状態で30分経過でセッションを切りますが、この30分についてはツールによって変更することができます。
セッション数とPV数の違いとは
ではセッション数とPV数は何が違うのでしょうか。
PV数(ページビュー数)とは、Webページを閲覧した回数のことを指します。
セッションがユーザーの一連の行動を表すのに対し、PV数はそのままページの閲覧数のことを言います。
たとえば一人のユーザーが一回のWebサイト訪問で、3つのページを閲覧した場合、セッション数は1、PV数は3とカウントされます。
セッション数とユーザー数の違いは
ユーザー数は、一定の期間にWebサイトを訪れたユーザーの数のことを指します。「ユニークユーザー数(UU数)」「ビジター数」「訪問者数」とも言います。解析ツールによってユーザーの判別方法は異なります。
基本的に一定期間内にサイトを何度訪れたとしてもユーザー数(UU数)は1となります。
セッション数とアクセス数の違いは
アクセス数はセッション数、PV数などを同じような場面で使われます。
セッション数とアクセス数の意味は同じです。
「アクセス」という言葉のほうがセッションという言葉より一般的に流布しているためアクセス数といった言葉を使う場合があります。
よければご参考にしてください。